2005年08月15日

7歳で無賃乗車、7年間も家に帰れなかった少女


今から7年前の1998年の7月26日のこと、インド北東部、ビハール州のパトナ駅でルパ・クマリという名の少女が切符なしで列車に乗車していたとして捕まり、鉄道公安官に引き渡された。

鉄道公安官は彼女に300ルピー(日本円で約720円)の罰金を支払うよう命じた。だが無賃乗車していた7歳の少女である。罰金なんか支払えるはずがない。

非情にも鉄道公安官は、7歳少女に「では、お前は刑務所行きだ」と言い渡した。禁固9日間の刑が下された。しかし、刑期が終わっても彼女が家に帰ることはできなかった。

そのまま、ジャールカーンド州の施設に収容されてしまったのである。彼女が自分の故郷に戻れるまでに7年もの歳月を待たなければならなかった。

今年の4月30日になって、ようやく地元の高等裁判所のアルタマ・カビール首席裁判官が施設を訪れ、家に帰れないまま14歳になってしまったルパ少女から話を聞いた。

カビール裁判官は、ただちに司法手続きをとり、ビハール州政府とジャーカンド州政府に対して少女の家族の所在を探し出すように依頼した。

結局、ジャーカンド州政府がルパ少女の身元割り出しに成功した。彼女は、なんとブータンに隣接したインド高地のアッサム州の出身だった。そして、ルパ少女は、実兄のアソク・マズムダールさんに身柄を引き渡された。

裁判所は、ビハール州(彼女が逮捕された駅のある州)とジャールカーンド州(彼女を収容していた施設のある州)の両方の政府に対し、彼女の身柄を不当に拘束したことへの賠償金として10万ルピー(日本円で24万円)を家族に支払うように命じた。

さて、どうしてこんなことが起きたのか? インドだろうが日本だろうが、7歳の子供が自分の身元情報を正確に知っている方が珍しい。しかも、その時点で、ルパちゃんは自分の家があるアッサム州から数百キロも離れた見ず知らずの土地にまで旅して来てしまっていた(旅した理由、誰かと旅していたのかは不明だが)。

とりわけ日本ほど情報網(電話など)が発達していないインドの田舎の話である。さらに、ひょっとすると言葉の違いという問題があったかもしれない。インドには少なくとも30の異なる言語があると言われている。彼女が逮捕されたビハール州と、彼女が生まれ育ったアッサム州には、それぞれ独自の公用語がある(参考情報:インドの国語の一覧 - Wikipedia)。

しかし、こうして裁判官が命令したら、ちゃんと彼女の身元を割り出すことができた。身柄拘束から7年も経過しているにもかかわらずである。

ずさんな話だが、インドの基準からすれば、飛びぬけてずさんな話ではないのかもしれない。なんせ人口10億と言われている国である。7年前に家族から引き離された子供の身元を今になって割り出せただけでも、たいしたものかもしれない。というわけで3ポイントほど差し引いておこう。

ずさんんさ7■■■■■■■□□□


筆者も7歳くらいのときに、自転車で遠出して迷子になったことが何度かある。友達と一緒だったが、あたりは暗くなってきて、家への帰り道もわからず、ひどく不安で、一生我が家に帰れないのではないかと心配したほどである。交番に駆け込んで助けてもらったりしたのだが。

ルパちゃんの不安さ、心細さ、我が家への恋しさは、その比ではなかっただろう。




■Source: 7 years jail for ticketless travel (Indo-Asian News Service)

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miccckey at 19:38 │Comments(3)TrackBack(0)clip!
(評)ずさんさ 

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この記事へのコメント

1. Posted by アイゴー    2005年08月18日 01:51
「ん」が一個多いニダ
2. Posted by 匿名    2006年12月06日 22:04
私も子供の頃、よくやった。
成人してからも、29才の時、四国の高松の先の高徳線の志度から、神奈川県の横浜ま、1円も払わず成功した。
3. Posted by 酷い    2008年01月21日 21:51
小さな子供なんだから、普通良心があれば入れてやるだろ、これがいい大人だったとかならともかく

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