クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:審判が監督を射殺した事件に対する南アサッカー協会の声明《歯切れ悪さ7》

2004年07月27日

審判が監督を射殺した事件に対する南アサッカー協会の声明《歯切れ悪さ7》


soccermask.jpg南アフリカの田舎町で、7月24日*、イエローカードに講義した監督と選手に向かって審判が散弾銃を発砲し、監督が死亡、選手2名が負傷するという事件が起きた。

この事件はスポニチなどでも報じられているが、現地からの続報によると、2010年W杯開催を引き当てた南アフリカサッカー協会の反応は実に歯切れが悪い。(*スポニチ記事では事件発生日が25日となっているが実際は24日)。

南アフリカサッカー協会(SAFA)の公式声明を要約すると:

  • 今回の事件については遺憾の意を表明したい。亡くなった監督の家族には心からお悔やみの言葉を申し上げたい。負傷した選手ができるだけ早期に回復することを切に願いたい。

  • この試合は、村同士の非公式な親善試合であって、南アフリカサッカー協会(SAFA)の傘下で行われたものではない。

  • この試合の主審を務めた人物は、正規の資格を持つ審判員ではない。試合のオーガナイザーが観客の一人に主審をするように依頼したのである。

  • 本件は殺人事件として警察当局による捜査が進められており、SAFAとしてこれ以上のことは申し上げられない。


まるで「他人事」のような物言いである。この歯切れ悪さ、SAFAが自国内のサッカーにまつわるあらゆる出来事に説明責任を持つわけでないことを差し引いても、10段階評価で7ポイントに相当しそうだ。

荒野でサッカーボールを蹴る南アの少年。少年の夢の先に汚い世界が待ち受けているとは皮肉。2010年のワールドカップ開催は本当に大丈夫なのだろうか? 殺人発生率が米国の8倍という治安の悪さもさることながら、当ブログの記事「オペレーション・ドリブル - 南アサッカー協会のオフィシャルも八百長に加担《ずさんさ10》」でも取り上げたように、SAFA傘下で行われる公式試合でも八百長が横行するなど、組織的な腐敗も目に余る惨状だ。




■ News source: IOL - Safa distances itself from shooting tragedy (July 26 2004 at 05:48PM)

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この記事へのコメント

1. Posted by りんじ   2004年07月27日 16:57
はじめまして。こんにちは。
TrackBack頂いた「裏切の刹那」のりんじと言います。
この事件にはこんな奥があったんですね。
知らなかったです。
リンク元も明示されいてとてもわかりやすいです。
ありがとうございました。
2. Posted by miccckey   2004年07月27日 17:06
りんじさん

コメントありがとうございます。

このブログでは、ワールドカップ2010開催国南アフリカネタの記事もちょくちょく出していますので、今後ともよろしくお願いいたします。本当にワールドカップを開催して大丈夫なのかと心配ですけど^^;

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