2004年07月24日
当ブログの評点項目の1つに「ありえる度」がある。以前にも書いたのだが、この「ありえる度」には以下の2タイプがある。
最近オープンして世間の注目を浴びつつある「夕刊フジBLOG」に【サラリーマン大失敗物語】というシリーズ記事が掲載されており、7月24日付けで「運転中にケータイ使ってOLはねた」という記事がアップされている。33歳の銀行員が運転中に携帯電話で話していたところ、自転車で通行中の若い女性をはねてしまい、下半身不随に至らしめたという話である。
- タイプ1:冗談みたいだが、ありえなくもない話
常識的に考えて、ありえないと判断されるようなことがら。しかし、人類の歴史を振り返ると、天動説から地動説への転換に代表されるように、常識はしばしば塗り替えられてきた。
- タイプ2:誰しも触れたくはないが、実際にはありえる話
本当はありえるのだが、みんな気にせず生きているので、自分も気にせずにいたいというようなことがらや、自分が抱えていることは分かっているが、あえて触れずにいたい個人的リスクなど。
最近オープンして世間の注目を浴びつつある「夕刊フジBLOG」に【サラリーマン大失敗物語】というシリーズ記事が掲載されており、7月24日付けで「運転中にケータイ使ってOLはねた」という記事がアップされている。33歳の銀行員が運転中に携帯電話で話していたところ、自転車で通行中の若い女性をはねてしまい、下半身不随に至らしめたという話である。
現在までのところ、当ブログではタイプ1の「ありえる度」にしか言及していないが、この事故の話はタイプ2の「ありえる度」で考えるべき話だ。
運転中に携帯電話で話していると事故を起こすリスクが高くなることは、ドライバーなら誰しも認識しているはずなのだが、ついつい携帯電話の利便性を優先してしまう。筆者自身、運転中に携帯電話で通話することが頻繁にあると白状しておこう。
運転中に携帯電話を使用したために事故を起こす「ありえる度」は、それでもそんなに高くはないだろう。仮に携帯電話を使用していない場合に事故を起こす「ありえる度」が10段階評価の最低点1とすれば、携帯電話使用時に事故を起こす「ありえる度」はせいぜいその2倍の2ポイントくらいだ。
結局、無視できる「ありえる度」ということになってしまうのだ。
しかし、道路交通法が改定されたため、携帯電話を使用しながら運転していると警察に捕まる「ありえる度」は、かなり上昇してしまいそうだ。運転者が携帯で話しているかどうかなんて警察にも簡単にはチェックできないので、捕まる度10とはならず、せいぜい7くらいだと思われるが・・・
「ケータイWATCH」掲載の7月9日付け記事「警察庁、運転中の携帯利用は1点減点・罰金6,000円程度に」によると、
改正道路交通法では、車やバイクの運転中に携帯電話を利用すると、50,000円以下の罰金が科せられる。通話だけでなく、メールやインターネットなどの携帯電話のディスプレイを見る行為そのものが処罰の対象となり、警察官が違反を確認した場合に取り締まることができる。今回警察庁では、具体的な行政処分や反則金について試案をまとめ、8月9日まで意見募集を行なう。
とのことである。新しい道路交通法は、2004年12月までに施行される見通しだ。
罰金や減点が課せられるようになれば、運転中の携帯電話使用はかなり減るだろう。しかし、この制度には穴がありそうだ。ディスプレイを見る行為まで罰せられるとあるが、ではカーナビのディスプレイや車載TVを見る行為も罰せられるのだろうか?
携帯電話もさることながら、カーナビや車載TVもかなりの危険要因になっていると思う。筆者はライブドアがセールスプロモーションしている欧州メーカーの車に6年ほど乗り続けており、カーナビも車載TVも付いていないのだが、前を走っている車が変な挙動を示した場合、そのほとんどは携帯電話でなければカーナビが原因のような気がする。
警察庁では、この件に関して意見募集してるそうだが・・・
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