2005年07月06日
妊婦が使用してはいけない薬(妊婦禁忌の薬)はかなりの数に上る。母体や胎児に悪影響を与えるおそれがあるからだ。しかしまあ、妊婦でなくても危険で、所持しているだけで逮捕されるような薬を飲む(正確には“呑む”)妊婦がいるとは驚きである。
中国雲南省の昆明で、バスから降りた女性が数歩歩いたところで、地面に崩れ落ち、その場で死んでしまった。彼女は妊娠三ヶ月だった。おなかの中の子供も助からなかった。
中国雲南省の昆明で、バスから降りた女性が数歩歩いたところで、地面に崩れ落ち、その場で死んでしまった。彼女は妊娠三ヶ月だった。おなかの中の子供も助からなかった。
その突然死の原因を調べるため検死解剖が行われた。なんと、その妊婦の胃の中には96個のヘロイン入りカプセルが見つかった。胃の中でカプセルが開いてしまい、中のヘロインが漏れ出したと見られる。ヘロインの総量は300グラムもあった。
彼女は同じく雲南省の瑞麗からバスに乗り込む前に、96個のカプセルを呑み込んだらしい。冒頭に書いたように妊婦であれば、鎮痛剤・解熱剤など、ごく普通に内服される薬でも母体と胎児が危険にさらされるおそれがある。知らなかったわけではあるまい。
運び屋のギャラがよほどよかったのだろうか。このお金があれば、生まれてくる子供に不自由させなくて済むと思ったのだろうか。真相はわからない。
だが、人は何かに渇望しているとき、その何かが手に入りそうな話があると、急に視野が狭まって、それに付随するリスクが見えなくなることがある。この妊婦の場合は、2つの大きなリスクを省みようとしなかった。1つは上記のように、カプセルが胃の中で開いてしまった場合の危険。もう1つは、自分が違法行為を働いており逮捕されるかもしれないというリスクである。
■Source: Pregnant drug smuggler dies (SAPA)
彼女は同じく雲南省の瑞麗からバスに乗り込む前に、96個のカプセルを呑み込んだらしい。冒頭に書いたように妊婦であれば、鎮痛剤・解熱剤など、ごく普通に内服される薬でも母体と胎児が危険にさらされるおそれがある。知らなかったわけではあるまい。
運び屋のギャラがよほどよかったのだろうか。このお金があれば、生まれてくる子供に不自由させなくて済むと思ったのだろうか。真相はわからない。
だが、人は何かに渇望しているとき、その何かが手に入りそうな話があると、急に視野が狭まって、それに付随するリスクが見えなくなることがある。この妊婦の場合は、2つの大きなリスクを省みようとしなかった。1つは上記のように、カプセルが胃の中で開いてしまった場合の危険。もう1つは、自分が違法行為を働いており逮捕されるかもしれないというリスクである。
危険物取り扱い不注意度10 | ■■■■■■■■■■ |
■Source: Pregnant drug smuggler dies (SAPA)
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1. 妊娠三ヶ月の女性が急死、胃の中に300グラムのへろいん [ 極楽鳥使い ] 2005年07月06日 19:58
妊娠三ヶ月の女性が急死、胃の中に300グラムのへろいん実は本当の運び屋はコイツだったり。ジジョの荒木ぎみ。
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2. Posted by 2007年07月11日 21:52
うへー