2005年06月06日
だが、「訪問販売お断り」のステッカーを貼っている家に堂々と売り込みに行ける商品がある。呼び鈴を押して、相手が出たときに最初に切り出す言葉はこうだ。「今お使いの訪問販売お断りステッカーは、もう効き目がありませんよ。新しいものに交換することをお勧めします」。
英国ウォリックシャー州では、実際にこのようなステッカーを売りつける訪問販売業者が現れているらしい。地元のTrading Standards(日本で言うところの消費者保護センター的な機能を持つ組織)に寄せられた苦情は今のところ1件だけだが、苦情を寄せた女性はステッカーを1ポンド(200円ほど)で購入したとのこと。
Trading Standardsは消費者に対し、怪しいステッカー販売業者にだまされないように・・・と注意を呼びかけている。
たったの200円そこそこの商品なのだから、そんなに目くじらを立てるほどでもないように思える。だが、ウォリックシャー州の消費者には、もともと地元の警察から「訪問販売お断り」ステッカーが無料で配布されているし、地元のTrading Standardsからも同様なステッカーが提供されている。
これらの“権威ある公式ステッカー”に効果がないと主張する訪問販売員が有料ステッカーを売りつけたものだから、たった1ポンドのステッカーでも看過するわけにはいかないのだろう。地元のTrading Standardsのノエル・ハンター所長は、こう話している。
「そのステッカーを実際に確認しましたが、Trading Standardsや警察から支給されているステッカーとは異なり、緊急時の連絡先情報も記載されていなければ、適切なアドバイスも記載されていません。それなのに1ポンドで販売されているわけです」。
「訪問販売員の口車に乗せられてステッカーを購入した消費者がほかにもいるのではないかと心配しています。この業者の身元特定につながる情報をお持ちの方がおられたら、ぜひご一報いただきたく思います」。
ハンター所長は、訪問販売員が「訪問販売お断り」ステッカーを無視してセールスを仕掛けたことも問題視しているが、“何を今さら”な気がしないでもない。冒頭に書いたように、「訪問販売お断り」の意思表示をしている消費者に対して、これほどアピールする訪問セールス商品はほかに考えられないからだ。
人は自分にとって不利になるものを相手に薦めたりはしない。そういう先入観を逆手に取った戦略である。
インターフォンに出た消費者は、訪問セールス撃退商品と聞いた瞬間、インターホン越しに話しかけてきた相手も撃退すべき訪問セールスマンの1人であるという事実をうっかり忘れてしまう可能性がある。その商品によって、そのセールスマン自身も撃退されてしまうことになるという矛盾に即座に気づく人はあまりいないだろう。
ともあれ、本件には、「本末転倒」という言葉が2つの意味でふさわしい。自らを排斥するステッカーを売りにくるセールスマン。本末転倒である。そして、訪問販売を拒否していながら、商品を買わされてしまう消費者。本末転倒である。
【注】
“本末転倒”という言葉は、『大辞林』(三省堂)では「根本的と枝葉の事とを取り違える事」と定義されている。しかし、実際に現代日本で用いられている“本末転倒”は、多くの場合、「主客が入れ替わってしまうこと(=主客転倒)」や「(相反する2つのものが)本来と逆の立場になること」を意味している。当ブログでは、この意味で“本末転倒”を用いている。
■ Source: icBirmingham - Hawker sticker scam
Trading Standardsは消費者に対し、怪しいステッカー販売業者にだまされないように・・・と注意を呼びかけている。
たったの200円そこそこの商品なのだから、そんなに目くじらを立てるほどでもないように思える。だが、ウォリックシャー州の消費者には、もともと地元の警察から「訪問販売お断り」ステッカーが無料で配布されているし、地元のTrading Standardsからも同様なステッカーが提供されている。
これらの“権威ある公式ステッカー”に効果がないと主張する訪問販売員が有料ステッカーを売りつけたものだから、たった1ポンドのステッカーでも看過するわけにはいかないのだろう。地元のTrading Standardsのノエル・ハンター所長は、こう話している。
「そのステッカーを実際に確認しましたが、Trading Standardsや警察から支給されているステッカーとは異なり、緊急時の連絡先情報も記載されていなければ、適切なアドバイスも記載されていません。それなのに1ポンドで販売されているわけです」。
「訪問販売員の口車に乗せられてステッカーを購入した消費者がほかにもいるのではないかと心配しています。この業者の身元特定につながる情報をお持ちの方がおられたら、ぜひご一報いただきたく思います」。
ハンター所長は、訪問販売員が「訪問販売お断り」ステッカーを無視してセールスを仕掛けたことも問題視しているが、“何を今さら”な気がしないでもない。冒頭に書いたように、「訪問販売お断り」の意思表示をしている消費者に対して、これほどアピールする訪問セールス商品はほかに考えられないからだ。
人は自分にとって不利になるものを相手に薦めたりはしない。そういう先入観を逆手に取った戦略である。
インターフォンに出た消費者は、訪問セールス撃退商品と聞いた瞬間、インターホン越しに話しかけてきた相手も撃退すべき訪問セールスマンの1人であるという事実をうっかり忘れてしまう可能性がある。その商品によって、そのセールスマン自身も撃退されてしまうことになるという矛盾に即座に気づく人はあまりいないだろう。
ともあれ、本件には、「本末転倒」という言葉が2つの意味でふさわしい。自らを排斥するステッカーを売りにくるセールスマン。本末転倒である。そして、訪問販売を拒否していながら、商品を買わされてしまう消費者。本末転倒である。
| 本末転倒度9 | ■■■■■■■■■□ |
【注】
“本末転倒”という言葉は、『大辞林』(三省堂)では「根本的と枝葉の事とを取り違える事」と定義されている。しかし、実際に現代日本で用いられている“本末転倒”は、多くの場合、「主客が入れ替わってしまうこと(=主客転倒)」や「(相反する2つのものが)本来と逆の立場になること」を意味している。当ブログでは、この意味で“本末転倒”を用いている。
■ Source: icBirmingham - Hawker sticker scam
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1. NHK受信料を支払わない方法 [ 極楽鳥使い ] 2005年06月06日 10:31
集金人にコレ見せれば一発です。うつろな目で帰ります。
2. NHK受信料の集金人を追い払う方法 [ 時事イジリ ] 2005年06月06日 10:35
NHK受信料の集金人を追い払う方法NHK受信料反対している団体に年会費数百円支払って、貰えるステッカーを玄関に貼ると『支払わない』というだけで帰ったらしい。
3. Good Idea [ HOTSHOT奮闘記 ] 2005年06月06日 12:53
『訪問販売お断り!』のステッカーを訪問販売で
販売していくのは、なかなかのアイデアですね。
お客様の立場になって物事を考えていると思うし、
単価も1つ100円ぐらいで安いし
販売する本人もお客様も楽しいではないか!?
やっぱり商売は楽しく、人の役に立
4. 訪問販売お断りなのに [ どうでもいいこと ] 2005年06月06日 18:53
訪問販売のセールスマンの中にもたちの悪いのがいますね。 でも、この人が一番なんじ...
5. 仕事依頼 [ マエログ ] 2005年06月07日 20:35
高校の友達より映像の制作依頼があった 友達が年内に結婚するらしいので作って欲しい
6. いけてるビジネスモデル [ MATSUの日記 ] 2005年06月07日 22:11
なんでも評点:訪問セールス撃退ステッカーを売りに来る訪問セールスマン これは売れるぞう〜
7. エピソード3公開 狂想曲 [ お父さんのためのDAILYNEWS ] 2005年06月09日 10:03
日本でもついに公開まで1ヶ月を切った、 スターウォーズエピソード3! 世界各地にベイダー卿が出現する事件も多数ありましたが、スターウォーズ仕様に 自分のデスクトップを改造した人までいる様子。 やかんをオークションに出した超生命体 大手オークションサ
この記事へのコメント
1. Posted by
HOTSHOT CO., Ltd.
2005年06月06日 12:46
これはおもしろい!!
うちは、輸入雑貨の卸売をしている会社ですが、
一緒にステッカーも販売してみようかな?
うちは、輸入雑貨の卸売をしている会社ですが、
一緒にステッカーも販売してみようかな?
2. Posted by
植木屋の恋愛事情・株式上場2005
2005年06月06日 13:13
おもしろい記事ですね。けど、買う人もいるかも。
振り込め詐欺に合う人は買うでしょう。
振り込め詐欺に合う人は買うでしょう。
3. Posted by
妙訝
2005年06月06日 14:40
ステッカーを貼っている人は、過去に訪問販売で痛い目に遭っている。
そう考えると、訪問販売員はむしろカモだと思うのでは。
日本でも(うわさではあるが)一度騙された者のリストが売買されていると言うではありませんか。
そう考えると、訪問販売員はむしろカモだと思うのでは。
日本でも(うわさではあるが)一度騙された者のリストが売買されていると言うではありませんか。
4. Posted by ゴン太
2005年06月07日 05:47
訪問販売=騙し、という考え方はどうでしょうか?
以前私は互助会や住宅関係の訪問販売をしておりました。もちろんステッカーのあるお宅は見込み大です。
理由は断りの下手な人が貼るからです。でもそれ以上に見込みと思い込まなければやっていけない仕事なんです。
始めの頃は朝から晩まで一日百件訪問して一週間成果無しなんて事もあるんですから。冬の北海道、想像出来ますか?冷たい言葉が骨身にしみます。
そして私が嫌いだったのはカメラ付きインターホンでした。ちょっと想像してみて下さい。間抜けな一人芝居でしょ?
以前私は互助会や住宅関係の訪問販売をしておりました。もちろんステッカーのあるお宅は見込み大です。
理由は断りの下手な人が貼るからです。でもそれ以上に見込みと思い込まなければやっていけない仕事なんです。
始めの頃は朝から晩まで一日百件訪問して一週間成果無しなんて事もあるんですから。冬の北海道、想像出来ますか?冷たい言葉が骨身にしみます。
そして私が嫌いだったのはカメラ付きインターホンでした。ちょっと想像してみて下さい。間抜けな一人芝居でしょ?
5. Posted by 海苔
2005年06月07日 12:02
正直…訪問販売は嫌いです。
無礼な人が多いんですもん。
まさに他人の家に土足で上がるような人が。
「職に貴賎なし」は理解しているつもりですが、
元来疑い深い性格なもんで…。
無礼な人が多いんですもん。
まさに他人の家に土足で上がるような人が。
「職に貴賎なし」は理解しているつもりですが、
元来疑い深い性格なもんで…。
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