クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:射撃練習場の標的の裏側に4歳男児が隠れていたが・・・

2005年05月31日

射撃練習場の標的の裏側に4歳男児が隠れていたが・・・


射撃練習に使われる紙製の標的5月28日のこと、米国ミネソタ州北東部のバーミリオン湖畔に、子供連れの家族とその友人たち総勢13人が集まって、のんびりと週末を過ごしていた。せっかく湖畔にいたのだから、釣りやボート遊びなどを楽しめばよかったのだが、あいにくその日は朝から小雨が降っていた。

じゃあ、ちょっとだけ射撃の練習でもしようかということになった。湖畔の射撃場には、紙製の標的がいくつか並んでいた(おそらく写真のようなものだと思われる)。

そのとき、うち1つの標的の裏に一家の4歳男児が隠れていた。大人たちは誰も気づいていなかった。子供たちの行動には目を光らせていたつもりだった。

男の子の姿を完全に覆い隠すほど大きな標的ではなかった。だが、あいにく男の子は迷彩柄のズボンを履いていた。標的の向こうにある木の枝にまぎれて、完全にカモフラージュされてしまっていた。

一家の友人である40歳の男性が45口径の拳銃を12メートル先の紙製の標的に向け、引き金を弾いた。命中。その標的こそ、まさしく男の子が裏側に隠れていた標的だった。

弾丸は標的を貫通した後、4歳の男の子の体に着弾した。

大人たちは男の子が撃たれたことにすぐに気づき、男の子を標的の裏側から運び出し、湖畔のロッジの表玄関にあるロータリーに男の子の体を横たえた。ロッジに駆け込んで助けを呼んだ。やがて救急車が到着したが、男の子は既に死んでいた。

ロッジで働いている女性が「私も男の子が横たわっているそばにいました」と話している。救急車が到着するまで、撃った男性と父親が男の子をなんとか蘇生させようとしていた。彼女も手伝った。

しかし男の子は胸を撃たれていた。撃った男性は、ひどく狼狽していた。

「その男性が酒を飲んでいたとかいうことはありません」と彼女は言う。救急車が男の子を運んで行った後、撃った男性はロッジに数時間も残っていた。シャワーを借りた後、湖岸に一人で佇んでいた。

「やがて、男性は恋人と共に自分のピックアップトラックに乗って帰って行きました」と彼女は言う。

地元の保安官事務所によると、本件には何の事件性もないという。したがって、撃った男性が起訴されることはなさそう。

不思議といえば不思議である。たとえ事件性がないとしても、撃った男性が聴取も受けず現場から立ち去ってしまうなんて、日本では考えられない。

ともあれ、亡くなった4歳の男の子は、ただ無邪気に標的の向こうに隠れていただけだ。ボート遊びや釣りの代わりに射撃練習を選んだ大人たち。彼らにしたら、射撃練習も遊びの延長のつもりだったはず。“これは遊びだ”という空気がその場を支配していたとしたら、銃の危険さを知らない幼い子供は、ますます無防備になってしまうだろう。

危険物取り扱い不注意度10■■■■■■■■■■





■Source: Boy shot and killed during family outing (ログイン要)

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