2005年05月10日

犬が捨て子を救出 − 生後2週間、へその緒にウジが湧いていたが


ケニアの首都ナイロビの郊外で、一匹の犬が人間の赤ん坊を運んでいるところが目撃された。目撃者のステファン・トヤさんは地元新聞の記者にこう話している。「最初に赤ん坊の泣き声が聞こえたんです。よくみると、犬が赤ん坊を運んでいました。犬は道路を横断していきました」。

この犬は、メリー・アディアムボさんという女性の飼い犬だった。最近、子犬を出産したばかりで、餌を探すために林に入ったところで捨て子を見つけたらしい。捨て子は、汚れた黒い布にくるまれていた。母犬は人間の赤ん坊を布ごと口にくわえたまま、途中、交通量の多い道路を横切り、有刺鉄線の柵をくぐりぬけて子犬たちの待つ寝床に戻った。

人間の赤ん坊を餌にするつもりだったのか? いや、ご安心を。犬は、飼い主らが赤ん坊を発見するまでの間、赤ん坊の隣でおとなしく横たわっていた。

飼い主のメリーさんは、赤ん坊の体を洗ってやった。赤ん坊は生後二週間ほど経っているが、発見されたときにはまだへその緒がついていた。しかも、へその緒にはウジがわいていたという。

赤ん坊は病院に大至急運ばれた。体重は3300グラムあった。エンジェルという洗礼名が付けられた。医師によれば、エンジェルちゃんは2日間も野外に放置されていたらしい。

病院の医師ジョナサン・ミチェニさんは地元紙の取材にこう答えている。「生後たった2週間の新生児が夜間冷え込む戸外で2晩も過ごしたのですから、この先、呼吸器感染を起こす可能性があります。細菌や真菌の感染を防ぐための処置を施しています」。

ケニアでは、3千330万人の総人口のうち、1日1ドル未満で生活している貧困層が56パーセント以上に及ぶ。新生児が置き去りにされたり、トイレに捨てられたりする事件が後を絶たない。

ケニアでは人工中絶は違法である。有名な婦人科医が中絶手術を行ったとして殺人罪で起訴されたりしている。だが、中絶の件数も年々増加の一途にあるという。

ともあれ、犬がエンジェルちゃんを林から救い出したのは、母性本能のなせる業だったのだろう。その犬がもし飼い犬でなければ、エンジェルちゃんを我が子と一緒に育てようとしたかもしれない。犬に育てられた少年の話がニュースになったこともあったが、ケニアでは実際そういう例がこれから出てくるかもしれない。

しかし、南アなどでは、たまに野良犬が捨て子を食べているところが目撃されたり、野良犬に食べられたと思われる新生児の遺体が見つかったりしている。エンジェルちゃんのケースも、やはり紙一重だったのかもしれない。エンジェルちゃんを発見した犬がもっと飢えていたなら、どうなっていたか。

紙一重指数8■■■■■■■■□□


ケニアでは、1日1ドルで暮らしている貧困層が過半数ということだが、そういえば、昔、ケニアと同じくアフリカ東部のモザンビークを仕事で頻繁に訪れていたころのことを思い出した。首都マプトから一歩外に踏み出すと、いたるところに地雷が埋まっており、手足を失った子供たちをよく見かけた。

そんな子供たちはさすがに機敏には動けなかったようだが、町を歩いていると必ず子供たちの一団に取り囲まれる。口々にGIVE ME ONE DOLLARと声をかけてくる。政府役人に何十万ドル単位の商売を持ちかけていたので、その当時、あまり1ドルの重みを実感することはなかった。貧しい国が日本製品を購入する資金源は円借款だった。




■ Source: NEWS.com.au - Dog rescues abandoned baby

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1. 犬に育てられた少年  [ 壊れた羊羹と限られた蜜柑 ]   2005年05月12日 02:41
去年の夏のニュースですが、ネット上で発見してちょっとビックリだったので…。シベリアの過疎村にて犬に育てられた少年が発見されたとのこと。アンドレイ・トルストイク君(現在7歳)は、生後3ヶ月で両親が家を出て以来、犬と共に暮らしていたところを、学校に登録されていな

この記事へのコメント

1. Posted by MoMo太郎   2005年05月11日 00:37
 ジャングルブックにならなかったのですね。

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