2005年03月10日

発砲事件が起きる前に交番に通報しておいたのに



自らの体液入りチョコレートケーキで恨みを晴らした少年
自殺することも殺してもらうことも出来なかった男は不幸なのか幸せなのか

繁華街の中心部、電車のガード下の路上に1台の車が不自然な停まり方をしているのが見えた。車の窓にはスモークフィルムが張り巡らされており、ドアを開けて、中からパンチパーマの若者が現れた。車の周りには、ナンバープレートが付いていないバイクが何台か停まっており、上下のつなぎ姿に鉢巻をなびかせた若者たちが車を取り囲んでいる。

私はたまたま通りがかっただけである。古くからの友人と深夜まで飲んでいた。これから乱闘が始まるかもしれないなと思いつつ、連中の方にさらに歩を進めた。道路の通行を巡るトラブルであろうことはすぐにわかった。パンチパーマの若者は、おそらく暴力団の下っ端だろうと思われた。

アフリカ大陸南端のバイオレンスの国から日本に帰国して、まだ数年しか経っていなかった。何の緊張感もなく、夜中の繁華街を歩き回れる日々に一抹の退屈さを感じていなかったと言えばウソになる。一緒にいた友人は、これまた海外で数年間、怪しいカルト活動に参加して日本に帰国してきたばかりだった。

ただまあ、連中が乱闘騒ぎ(あるいは1対多なのでリンチ騒ぎ)になったときに止めに入るのは無謀に思えた。友人も同意見だった。当時、日本は世界で最も治安の良い国の1つだと信じられていたし、われわれ2人もそう思っていた。いざというときは、優秀なおまわりさんたちがいるではないかと。

で、私と友人は、現場から数十メートルしか離れていない場所にある交番に行き、乱闘寸前の若者たちがいることを警官たちに知らせた。「早く止めに行かないとやばいことになりますよ」と私が言っても、警官たちは非常に面倒くさそうな対応だった。

「ほら、ここから見えるでしょ?」
「あー、なんか集まってますね。ここらじゃ、ああいうふうにたむろしている若者も多いし。まあ、通行の邪魔になっているかもしれませんね。交通課に連絡取りますから・・・」
「じゃなくて、暴力団員風の若者1人が暴走族数人に取り囲まれてるんですよ。乱闘騒ぎになったらどうするんですか?」
「乱闘になったら、止めにいきますよ」

というようなやり取りをした。まあ、後で考えるに、にらみ合いしていた若者たちも、目と鼻の先に交番があることを知っていたのだろう。だから、その場では乱闘に至らなかったようだ。逆に乱闘になって警官が駆けつける展開にならなかったから、別の重大事件が起きてしまったとも言えるのだが。

私と友人は、警官らの対応に歯がゆいものを覚えながらも、別の店に入って洋酒を飲んだ。1時間くらいして外に出た。2人ともかなり酔いが回っていた。さらに別のバーに向かう途中、思わぬ光景を目撃することになった。

さっきのガード下から数百メートル離れたバスターミナルに、同じ車とバイク数台が停まっていた。ちょうど我々に背を向けるようにパンチパーマ男が立っていた。それに気づいた瞬間、暗闇に閃光が走り、銃声がこだました。続けて2発の銃弾が発射された。下っ端暴力団員風の若者が、暴走族の2人に銃弾を浴びせたのだ。

撃たれた2人は倒れこみ、その仲間たちは、私と友人の脇を駆け抜けて逃げて行った。暴力団員風は、無言で車に乗り込み、逃走した。何人もの警官が現場に駆け込んできた。幸い目撃者はたくさんいて、私と友人は警官に引き止められることもなく、現場を立ち去った。

私と友人はたぶん感覚が麻痺していたのだろう。その手の光景は見慣れていたし、足元に流れ弾が飛んでくることもよくあった。自分たちが日本にいることを忘れていたのかもしれない。引き続き別の店で酒を飲んで、さらに酩酊を深めた。

翌日になって、昨夜の事件の重大さに気づいた。新聞やテレビでも報じられていた。犯人は逃走中だが、やはり暴力団員とのこと。幸い、撃たれた2人は死んでいなかった。急所を外していたらしく、比較的軽傷とのこと。

犯人は確か1ヶ月ほどしてから逮捕されたはずである。新聞記事で読んだのを覚えている。兄貴分から預かっていた拳銃だったらしい。

しかし、銃撃事件の前ににらみ合いがあり、それを放置した警官に非があったのではないかというような報道は見当たらなかった。マスコミに垂れ込んでやろうかとも思ったが、面倒なのでやめておいた。

歯がゆい話である。まあ、交番の警官たちにしたら、あんなふうなにらみ合いは日常茶飯事であって、自分たちの目と鼻の先で乱闘に至らないことは過去の経験で明らかだったのだろう。毎回、大げさに出動するわけにもいかないのだろう。その点を差し引いて・・・

歯がゆさ8■■■■■■■■□□





※ この話は実話です。年月時期場所はあえて特定しません。

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(評)はがゆさ 

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1. ブログランキングで上位表示された方へ、あなた様のお力をどうかお貸しいただけないでしょうか?  [ ランキング上位ブログから、顧客獲得ノウハウを学びとるブログ ]   2005年03月10日 21:36
ブログランキングに上位表示された方へ、どうか、あなた様のお力をブログで困っている方のために貸していただけないでしょうか?今現在あなたさまと同じように、ブログを作ろうとチャレンジしている方がたくさんいます。  しかしながら、一生懸命ブログを書いていても、思

この記事へのコメント

1. Posted by 玲子    2005年03月11日 01:02
なんとも歯がゆい事件ですね。

「警察は事件が起きてからでないと動けないから、もしもの時はとにかく逃げろ」と、
アドバイスを頂いたことがあるのですが、事実なんでしょうね。

それにしても、
<何の緊張感もなく、夜中の繁華街を歩き回れる日々に一抹の退屈さを感じていなかったと言えばウソになる>
とか、
<その手の光景は見慣れていたし、足元に流れ弾が飛んでくることもよくあった>
とか、
平和な地方都市に住んでいて、その世界しか知らない私にとっては刺激的です(笑)
2. Posted by miccckey    2005年03月11日 01:38
>玲子さん

刺激的とおっしゃってくださった箇所、実は確信犯的な似非ハードボイルド小説風文体だったりしますが(笑)。

上の話はずいぶん昔の話です。南ア時代ってのは、それよりさらに昔ですから、忘れてしまったことも多いです。

ところで、当ブログのコメント欄、URLかメアドを記入しないとコメントできない方式に変更することを検討中です。その場合は、ぜひご理解&ご協力願います。(URLやメアドがダミーでもよいわけですけどね)。
3. Posted by T・I    2005年03月11日 13:52
はじめまして。いつも楽しみに見させていただいています。ブログ初心者でまず最初にブックマークさせてもらったのが評点さんでした。ブログっておもしろいですね。で、今回のこの件はかなり私としても感じるものがありまして、閲覧メインなのに意見させていただいています。暴力団から追われてる大学生を警察が全く相手にせず、海から死体であがってから騒ぐ、なんて事が前にありましたね。病院も似てると思います。病気になってから相手にしてくれる。病気気味は医者は全く相手にしてくれません。日本国自体の問題なんでしょうかね…?海外もこんな感じなんですか?
4. Posted by miccckey    2005年03月11日 14:12
>T.I.さん

警察に関しては、日本のおまわりさんは、世界的にも優秀な部類だと思いますよ。

海外のおまわりさんがいい加減な例としては、当ブログで次のような話を取り上げたことがあります。

http://rate.livedoor.biz/archives/12014033.html

ま、どこの国でも警察内部には腐敗している部分があったりもするのでしょうけど。

病院に関しては、

》病気になってから相手にしてくれる。病気気味は医者は全く相手にしてくれません。

というケースもある一方で、病気でもない人を病人に仕立て上げてしまう一面もあるようです。

次の記事で取り上げたような例もあります。

http://rate.livedoor.biz/archives/8004424.html

まあ、私は別に善悪で物事を論じるつもりはありません。日本は海外に比べて何々が劣っているとか優れているとかいう視点で論じるつもりもありません。



5. Posted by カリスマネットナンパ師    2005年03月11日 15:19
やくざと暴走族の喧嘩ならどうなっても良いような気がします^^;
6. Posted by nakatasyunsuke    2005年03月11日 16:33
警察って事件がおきてから行動しますよね!!
7. Posted by T・I    2005年03月11日 19:30
ご返答ありがとうございます。やはり自己責任ってことなんでしょうか。しかし周りの助け無しに生きていけないですし。ただ根本的に他力本願では生きていけないですね。自分がしっかりします。

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