2005年02月08日
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香港の仏教系私立中学で、先日、津波の疑似体験演習と称して、500人の生徒(12歳〜14歳)を真っ暗な講堂の中に集め、スマトラ沖地震による津波の映像を見せた。しかも、自分たちはこれから津波に呑まれるのだと生徒たちに想像させ、数分のうちに家族に宛てた遺書を書くように命じたという。
既に母親を亡くしているある女生徒は、「お父さん、私はこれからお母さんのところに行きます」と書いた。
既に母親を亡くしているある女生徒は、「お父さん、私はこれからお母さんのところに行きます」と書いた。
“演習”に当たった教師の1人が語ったところによると、ビデオ映像には津波に呑み込まれていく人の姿が映し出されており、恐れおののく生徒が何人かいたという。
地元の教育当局は、この“演習”が生徒に与える悪影響を懸念しており、同校(Buddhist Ching Kok Secondary School)には慎重さが欠けていたと批判している。香港教育省のスポークスマンも、生徒たちに対する配慮が欠けていると表明している。
12月26日の津波では、香港から現地に旅行していた15名が死亡している。精神医学教授のリー・シング氏は、このような疑似体験は生徒たち、特に家族を不慮の事故で亡くした生徒たちを精神的に動揺させるものだとコメントしている。
というようなニュースが目に入った。“演習”の詳細がわからないので一概には言えないが、疑似体験自体は重要なことかもしれないと思う。自分がもう死ぬというシチュエーションを疑似体験してみることも、ときには必要ではないかと思う。
だが暗い講堂で生々しい映像を見せるというやり方は、確かに行き過ぎなのかもしれない。津波の体験談など、文章になったものを読ませ、自分がその状況に立たされたらどう思うかを書かせる方がよかったかもしれない。
しかし、なんだか過保護な気がする。こんな疑似体験演習を行った学校側も過保護なら、その悪影響を懸念する人たちも過保護な気がする。過保護のベクトルが互いに逆なだけで、過保護の絶対値は似たようなものだったりして。
香港の中学生の間におけるネット事情というのはよく知らないのだが、津波の映像というのはWeb上で年齢認証のようなアクセス制限もなく出回っていることが多いのではないか。わざわざ真っ暗な講堂で上映会を開いてもらわなくても、既にもっとショッキングな津波映像を見ていた生徒が多いのではないか。
わざわざ物物しく疑似体験と銘打って見せてくれるのも“ありがた迷惑”なら、その前からショックを受けていることを今さら心配してくれるのも“ありがた迷惑”なのではないかと思うのだ。
筆者も中学生のときに、学校から社会見学と称してショッキングな写真展に連れて行かれたのを覚えている。交通事故の死体写真がこれでもかと展示されていた写真展である。首の部分で切断されている写真は、今でも頭の中に“再生”できるほどである。
それを見て、交通事故には、よりいっそう気をつけようと思った。実を言うと、筆者は中学に上がるまで3回も車にはねられたり、轢かれたりした経験があったのだが、おかげさまでそれ以降は病院のお世話になるような事故に遭ったことがない。
■ Source: Schoolkids write last words
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地元の教育当局は、この“演習”が生徒に与える悪影響を懸念しており、同校(Buddhist Ching Kok Secondary School)には慎重さが欠けていたと批判している。香港教育省のスポークスマンも、生徒たちに対する配慮が欠けていると表明している。
12月26日の津波では、香港から現地に旅行していた15名が死亡している。精神医学教授のリー・シング氏は、このような疑似体験は生徒たち、特に家族を不慮の事故で亡くした生徒たちを精神的に動揺させるものだとコメントしている。
というようなニュースが目に入った。“演習”の詳細がわからないので一概には言えないが、疑似体験自体は重要なことかもしれないと思う。自分がもう死ぬというシチュエーションを疑似体験してみることも、ときには必要ではないかと思う。
だが暗い講堂で生々しい映像を見せるというやり方は、確かに行き過ぎなのかもしれない。津波の体験談など、文章になったものを読ませ、自分がその状況に立たされたらどう思うかを書かせる方がよかったかもしれない。
しかし、なんだか過保護な気がする。こんな疑似体験演習を行った学校側も過保護なら、その悪影響を懸念する人たちも過保護な気がする。過保護のベクトルが互いに逆なだけで、過保護の絶対値は似たようなものだったりして。
香港の中学生の間におけるネット事情というのはよく知らないのだが、津波の映像というのはWeb上で年齢認証のようなアクセス制限もなく出回っていることが多いのではないか。わざわざ真っ暗な講堂で上映会を開いてもらわなくても、既にもっとショッキングな津波映像を見ていた生徒が多いのではないか。
わざわざ物物しく疑似体験と銘打って見せてくれるのも“ありがた迷惑”なら、その前からショックを受けていることを今さら心配してくれるのも“ありがた迷惑”なのではないかと思うのだ。
| ありがた迷惑さ7 | ■■■■■■■□□□ |
筆者も中学生のときに、学校から社会見学と称してショッキングな写真展に連れて行かれたのを覚えている。交通事故の死体写真がこれでもかと展示されていた写真展である。首の部分で切断されている写真は、今でも頭の中に“再生”できるほどである。
それを見て、交通事故には、よりいっそう気をつけようと思った。実を言うと、筆者は中学に上がるまで3回も車にはねられたり、轢かれたりした経験があったのだが、おかげさまでそれ以降は病院のお世話になるような事故に遭ったことがない。
■ Source: Schoolkids write last words
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1. 2/9 ライブドアがおかしい [ 放浪癖さんあっちへふらふら日記 ] 2005年02月09日 16:02
まもなく開始のただのワールドカップの予選試合だけど、マンセー軍団よりその取り巻きが要注意。
以外と普通な応援を促しているけれどまあ、あくまで憶測だろうけどあんた何様?日記様に転載してあった文
・10代から20代の日本人サポーターに罵声を浴びせる
・相手が切...
この記事へのコメント
1. Posted by セツ 2005年02月09日 07:22
いつも興味深く読ませて頂いてます。
個人的にひっかかりをおぼえたのは、遺書を書かせようとした教師達の思考に対してです。感想文ならまだしも、何故、遺書なのか?。
私は、遺書とは本来これから死を向かえる者(または自分の死後のことを懸念した者)が書くものだ、と思っていたのですが…。
個人的にひっかかりをおぼえたのは、遺書を書かせようとした教師達の思考に対してです。感想文ならまだしも、何故、遺書なのか?。
私は、遺書とは本来これから死を向かえる者(または自分の死後のことを懸念した者)が書くものだ、と思っていたのですが…。
2. Posted by miccckey 2005年02月09日 14:46
>セツさん
元記事ではlast wordsとか、last lettersとなっていました。これをあえて“遺書”と表現してみたのですが、「最後の言葉」とか「お別れの言葉」の方がよかったかな?
津波に襲われている人が最後に言葉を残す余裕なんかないわけです。その辺も突っ込みどころだったんですが、上の記事を書いたときは思いつきませんでした。
たとえば、船で漂流している人が餓死寸前にメッセージを残したら、それも一種の“遺書”じゃないかな? そういうシチュエーションにすり替えて考えないと、最後の言葉を残すってことが考えられない。ならば“遺書”と表現しておこうと思ったのですがね。
元記事ではlast wordsとか、last lettersとなっていました。これをあえて“遺書”と表現してみたのですが、「最後の言葉」とか「お別れの言葉」の方がよかったかな?
津波に襲われている人が最後に言葉を残す余裕なんかないわけです。その辺も突っ込みどころだったんですが、上の記事を書いたときは思いつきませんでした。
たとえば、船で漂流している人が餓死寸前にメッセージを残したら、それも一種の“遺書”じゃないかな? そういうシチュエーションにすり替えて考えないと、最後の言葉を残すってことが考えられない。ならば“遺書”と表現しておこうと思ったのですがね。
3. Posted by 黄泉 2005年02月09日 23:00
私も小学生の頃、原爆投下後の状況を紹介する施設に見学に行き、
おそらく、大きな衝撃から、心に傷を作ったと思いますが、
それは良い経験になっていますよね。
悲惨な状況を経験出来ない訳ですから、
災害や戦争が起きた場合の状況を疑似体験させるってのは大事だと思います。
けど、やっぱりこの学校はやり過ぎですよね(笑)
おそらく、大きな衝撃から、心に傷を作ったと思いますが、
それは良い経験になっていますよね。
悲惨な状況を経験出来ない訳ですから、
災害や戦争が起きた場合の状況を疑似体験させるってのは大事だと思います。
けど、やっぱりこの学校はやり過ぎですよね(笑)
4. Posted by セツ 2005年02月10日 07:48
丁寧なコメント返し、ありがとうございました。私のニュアンスの受け取り方に誤解があったのだと思います。これからも頑張って下さい。応援させて頂きます!!。
5. Posted by miccckey 2005年02月10日 13:43
>黄泉さん
私も子供のとき、原爆展のようなものを見に行ったのを覚えています。
》おそらく、大きな衝撃から、心に傷を作ったと思いますが、
》それは良い経験になっていますよね
同感です。
私も子供のとき、原爆展のようなものを見に行ったのを覚えています。
》おそらく、大きな衝撃から、心に傷を作ったと思いますが、
》それは良い経験になっていますよね
同感です。
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