クラウドソーシング「ランサーズ」 なんでも評点:地元フォトショップが凄惨な写真を売って商売繁盛 − プーケット

2005年01月19日

地元フォトショップが凄惨な写真を売って商売繁盛 − プーケット


昨日、タイの刑務所が処刑シーンをWebサイトで流そうと計画しているという仰天ニュースを取り上げたところ、トラックバック&リンクしてくれた「放浪癖さんあっちへふらふら日記」さんの記事の中に「タイ国内の雑誌やテレビでは平気で死体がなまなましく報道されている」という指摘があった。

実際、本当にそうらしいのだ。いやそれどころかプーケットでは津波の惨状が写っている写真が土産代わりに公然と売られているという。ソース記事(下記)によると、現地の住民や観光客が撮影した凄惨な津波被害現場の写真を買い取って売りさばいている店があるらしい。

プーケット島では、5300人の犠牲者が出た。うち、半分は欧米からの観光客だった。これによりプーケットの観光産業が大打撃を受けていることは言うまでもない。ところが、フォトショップ、書店、土産店などは商売が活気付いている。

プーケットの中心街にある同島最大のフォトショップでは、津波による被害を映したショッキングな写真を30ショット以上もプリントして販売している。そのフォトショップの店員は、ある写真を指差し、平然と「これがベストセラーの写真」ですよ」と言ってのけた。

その写真は、瓦礫の中に痛んだ死体が無数に埋もれている凄惨な光景を映し出している。

店員によると、ショップでは津波が襲った当日、12月26日の午後からさっそく写真の販売を開始したという。現地の住民や海軍士官から入手した写真が豊富にあるらしい。

「当店では、これらの写真のコピーがもう数千枚も売れました。島で本当に起こったことをこの目で確かめたいという需要が高いから、こんなに景気がいいのです」。

さらに、プーケット中心街最大の書店の店員によると、100本ほど揃えていたビデオが既に売り切れたという。タイに住んでいる人が主な買い手だった。

そのビデオは現地で制作されたもので、1時間の長さ。新聞やテレビで伝えられたシーンのほか、被災者たちの痛ましい現状を伝えるインタビューも収録されている。

さらに現地の市場やショップでは、Tシャツも売られている。そのTシャツは、黒地の上に巨大な青い波がプリントされている。さらに、津波によって被害を受けた県の名前のリストもプリントされている。

そのTシャツを着用しているところを取材された女性は、「タイに痛ましい被害を及ぼしたこの災害のことを忘れないでいたいだけのことです」と答えた。

当ブログの評点項目の1つに「空気読めない度」というものがある。凄惨な被害光景の生写真やビデオで平然と金儲けしている人たちの「空気読めない度」は満点に値するかのように見えるかもしれない。

だが、実際には空気の半分を読めているのだ。そういう生写真やビデオをほしがる人がいることをちゃんと読めているわけだ。それで商売になれば、残りの半分の空気を読む必要なんかないのだろう。

空気読めない度5■■■■■□□□□□



「なんでも評点」のスタンスとして、彼らの行為の善悪を論じるつもりはない。あるいは、日本における災害報道のあり方と関連付けて論じるつもりもない。ただまあ、節操のない話だとは思う。




■ Source: IOL - Asia - Grim souvenirs for sale on 'island of death' 《ソースの信憑性:

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この記事へのコメント

1. Posted by ぷらぷら   2005年02月19日 17:37
はじめまして。

 タイで死体画像が転がっている話ですけど、何よりタイは仏教国であり、輪廻転生・因果応報という意識がとてつもなく強いのです。死体画像晒しも「前世で悪いことしたから、今生でこんな悲惨な死に方をするんだ」という意味合いがあるそうです。

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